Japanische Klassiker mit Furigana
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とうきょうじんのだらくじだい
東京人の堕落時代
杉山 萠円
Lesen Sie 東京人の堕落時代 (とうきょうじんのだらくじだい) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.226 Zeichen · 247 Bildschirme
変態性欲とヘアピン
殊にお帽子や何かにツヤツヤした毛のものとか、スベスベした絹のもの、又は冬の白い襟巻なんぞが流行りますのは、御婦人のお好みが大分まじっておりますようで……」
と眼を細くして笑った。話だけでも身の毛が竦立つようである。
否、まだ恐ろしい話がある。
変態性欲とヘアピン
或る米国帰りのドクトルは記者にこんな話をした。
「近来、若い婦人は様々の形をしたヘアピンを挿しているが、最近では若い夫人でもよく用いるようになった。然るに自分は、彼の鬼のような、獣の頭のような、又は異形の鋸のようなヘアピンを見ると、ゾッとするのを禁ずる事が出来ない。それは、震災後、彼のヘアピンで傷つけられた男を二人程手当をしてやったからである。その一つは頸動脈のところ、今一つは眼の近くで、いずれもかなりの傷であったから理由を問うたところが、二人共顔を赤らめて語らなかった。しかしその傷から私は察して、兇器はヘアピンであると思った。あの式のヘアピンは閨房に於ける婦人の唯一の武器らしい。彼のヘアピンの形は、婦人のヒステリー性や、サジスムス性を象徴した形をしている。流石女性尊重の本家本元アメリカから輸入された事は争われぬ」