Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物知識 (しょくぶつちしき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.784 Zeichen · 86 Bildschirme
宿根草で、これを人家の庭に栽えても能く育ち、毎年花が咲いてかわいらしい。葉は一株から二、三枚ほど出でて毛がある。長い葉柄を具え、葉面は楕円形で重鋸歯があり、葉質は軟らかくて皺がある。四月ごろ花茎が葉よりは高く立ち、茎頂に繖形をなして小梗ある数花が咲く。花下に五裂せる緑萼があり、花冠は高盆形で下は花筒となり、平開せる花面は五片に分かれ、各片の頂は二裂していて、その状すこぶるサクラの花に彷彿している。花の直径はおよそ二センチメートルばかりで、花色は紅紫色であるが、たまに白花のものに出逢う。花筒内には五雄蕊と一雌蕊とがあって、雌蕊のもとに一子房がある。
このサクラソウの園芸的培養品にはおよそ二、三百の変わり品があって、みなこれまでの熱心な園芸家により、苦心して作り出されたものである。これは世界中に類のないもので、大いにわが邦の誇りとするに足る花である。
ここに最も興味のあることは、このサクラソウ(同属の他の種も同様)の花には二様の差があって、それが株によって異なっている事実である。すなわち一方の花は五つの雄蕊が花筒の入口直下についていて、その雌蕊の花柱は短い。