Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物知識 (しょくぶつちしき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.784 Zeichen · 86 Bildschirme
カキツバタ
のアヤメは、マコモの中に咲かなく、つまらぬ花を持った昔のアヤメ(ショウブ)が咲くばかりであるから、この俚謡の意味がまったくめちゃくちゃになっている。謡はきれいな謡だが、実物上からいえば、まったく事実を取り違えたつまらぬ謡だ。はじめてその事実の誤りを摘発して世に発表したのは私であって、記事の題は、「実物上から観た潮来出島の俚謡」であった。それはちょうど今から十六年前の、昭和八年のことだ。
「アヤメの図」のキャプション付きの図
アヤメの図
カキツバタ
アヤメを書いたついでに、それと同属のカキツバタについて述べてみよう。
カキツバタの語原は書きつけ花の意で、その転訛である。すなわち、書きつけは摺り付けることで、その花汁をもって布を摺り染めることである。昔はこのような染め方が行われて、カキツバタの花の汁を染料にしたのである。
その証拠には『万葉集』に次の歌がある。
住吉の浅沢小野のかきつばた
衣に摺りつけ著む日知らずも
かきつばた衣に摺りつけ丈夫の
きそひ猟する月は来にけり
この二つの歌を見れば、カキツバタの花の汁で布を染めたことが能くわかる。(こういう場合の「よく」