Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物知識 (しょくぶつちしき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.784 Zeichen · 86 Bildschirme
水仙の花は早春に咲く。すなわち地中の球根(球根は俗言で正しくいえば襲重鱗茎)から、葉と共に花茎(植物学上の語でいえば)を抽いて直立し、茎頂に数花を着けて横に向かっている。花には小梗があり、もとの方にはこれを擁して膜質の苞がある。そして小梗の頂に、緑色の子房(植物学では下位子房といわれる。下位子房のある花はすこぶる多く、キュウリ、カボチャなどの瓜類、キキョウの花、ナシの花、ラン類の花、アヤメ、カキツバタなどの花の子房はみな下位でいずれも花の下、すなわち花の外に位している)があり、子房の上は花筒となり、この花筒の末端に白色の六花蓋片が平開し、花としての姿を見せよい香を放っている。そしてこの六花蓋の外列三片が萼に当たり、内列三片が花弁である。
このように、花弁と萼との外観が見分け難いものを、植物学では便利のため花蓋と呼んでいる。この開展せる瑩白色花蓋六片の中央に、鮮黄色を呈せる皿状花冕を据え、花より放つ佳香と相まって、その花の品位きわめて高尚であることに、われらは讃辞を吝しまない。そしてこの水仙の花を、中国人は金盞銀台と呼んでいる。すなわち銀白色の花の中に、黄金の盞が載っているとの形容である。