Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
文「はい御免なさい」
と云われおあさは惚れている人が来たから、母を折檻した事を取隠(とりかく)そうと思って、急に優しくなって、
あ「お母(っか)さん浪島の旦那様が入っしゃいましたよ、能く入っしゃいました、能くどうも、さア此方(こちら)へ」
と云うおあさの方を見返りも致さんで、老母の枕許(まくらもと)へ来て、
文「御老母様、手前は浪島文治でございます、あなたは鬼のような女に苛(ひど)い目に遇(あ)って、嘸(さぞ)御残念でございましょう、只今私が敵(かたき)を討って上げます」
と云っておあさの方を向き、
文「姦婦(かんぷ)これへ出ろ」
と云う文治の権幕(けんまく)を見ると、平常(へいぜい)極(ごく)柔和の顔が、怒(いかり)満面にあらわれて身の毛のよだつ程怖い顔になりました。
文「姦婦助けは置かん」
と云いながらツカ/\と立って表の戸を締めたから、
あ「アレー」
と云って逃げようとするおあさの髻(たぶさ)を取って、二畳の座敷へ引摺(ひきず)り込み、隔(へだて)の襖(ふすま)を閉(た)てましたが、これから如何(いかゞ)なりましょうか、次回(つぎ)に述べます。