Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
口だ、私などは願っても出来やしない、余(あんま)り宜(よ)い口だから、否(いや)でもあろうが諾(うん)とさえ云えば大(たい)した事に成るのだから話をして見るんです」
さ「おや/\それは誠に有難い事ねえ、本当に私は夢のような心持がします、今時そんな方が出て来るものではないのだが、全く姉さんのお取做(とりなし)が宜いからで、乙なもので何(なん)でも太鼓の叩き次第だからねえ、早速お村に申しましょう、お村や/\一寸降りて来(き)なよ」
村「あい」
と優しい声で返辞をして、しとやかに二階から降りて参り、長手の火鉢の角の処へ坐り、首ばかり極彩色(ごくざいしき)が出来上り、これから十二一重(ひとえ)を着るばかりで、お月の顔を見てにこりと笑いながら、ジロリと見る顔色(かおいろ)は遠山(えんざん)の眉(まゆ)翠(みどり)を増し、桃李(とうり)の唇(くちびる)匂(にお)やかなる、実に嬋妍(せんけん)と艶(たお)やかにして沈魚落雁(ちんぎょらくがん)羞月閉花(しゅうげつへいか)という姿に、女ながらもお月は手を突いてお村の顔に見惚(みと)れる程でございます。