Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うたよみにあたうるしょ

歌よみに与ふる書

正岡 子規

Lesen Sie 歌よみに与ふる書 (うたよみにあたうるしょ) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.419 Zeichen · 35 Bildschirme

Aozora Bunko

新奇なることを詠めというと汽車、鉄道などいういわゆる文明の器械を持ち出す人あれど大に量見が間違い居候。文明の器械は多く不風流なるものにて歌に入りがたく候えども、もしこれを詠まんとならば他に趣味あるものを配合するのほか無之候。それを何の配合物もなく「レールの上に風が吹く」などとやられては殺風景の極に候。せめてはレールの傍に菫が咲いて居るとか、または汽車の過ぎた後で罌粟が散るとか薄がそよぐとか言うように他物を配合すればいくらか見よくなるべく候。また殺風景なるものは遠望する方宜しく候。菜の花の向うに汽車が見ゆるとか、夏草の野末を汽車が走るとかするがごときも殺風景を消す一手段かと存候。

いろいろ言いたきまま取り集めて申上候。なお他日詳かに申上ぐる機会も可有之候。以上。月日。〔『日本』明治三十一年三月四日〕