Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わすれえぬひとびと
武蔵野
国木田 独歩
Lesen Sie 武蔵野 (わすれえぬひとびと) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.018 Zeichen · 192 Bildschirme
『ヘイ女房ね。』
『女房をサ、何もそんなに感心する事はなかろう、今度のようなちよっとした風邪でも独身者ならこそ商売もできないが女房がいれば世話もしてもらえる店で商売もできるというものだ、そうじゃアないか』と、もっともなる事を言われて、二十八歳の若者、これが普通ならば別に赤い顔もせず何分よろしくとまじめで頼まぬまでも笑顔でうけるくらいはありそうなところなれど吉次は浮かぬ顔でよそを向き
『どうして養いましょう今もらって。』
『アハハハハハ麦飯を食わして共稼ぎをすればよかろう、何もごちそうをして天神様のお馬じゃアあるまいし大事に飼って置くこともない。』
『吉さんはきっとおかみさんを大事にするよ』と、女は女だけの鑑定をしてお常正直なるところを言えばお絹も同意し
『そうらしいねエ』と、これもお世辞にあらず。
『イヤこれは驚いた、そんなら早い話がお絹さんお常さんどちらでもよい、吉さんのところへ押しかけるとしたらどんな者だろう』と、神主の忰の若旦那と言わるるだけに無遠慮なる言い草、お絹は何と聞きしか
『そんならわたしが押しかけて行こうか、吉さんいけないかね。』
『アハハハハハばかを言ってる、ドラ寝るとしよう、皆さんごゆっくり』