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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

第四章 洪水神話

第一節 支那洪水神話の英雄

然らば、何故に或者の火を盗みしによりて、其起原を説明するや。曰く、此説話は其根拠を、未開民族実際の風習に有す。彼等は火を作るの方法を知るも、其方法甚だ不便にして、多くの労苦を忍ばざるを得ざるが故に、屡ば之を作ることを好まず。一度作りし火は、注意して之を持続せんことを勉むるも、若し不幸にして、其火絶ゆる時は、必ず他より之を得んことを求む可し。然れども、火を貴重すること甚しき時代に於ては、人々は己れの火を惜みて、容易に之を他へ与うることを肯ぜざる可く、或は四憐互に敵たるの時代に於ては、决して之を他へ分つを許さざる可し。是に於てか、財産を掠むるが如く、婦女を奪うが如く、火もまた之を盗みしなる可し。かくの如きは、未開時代の習俗としては、决して異常の現象に非ざるなり。盗火説話は此の習俗によりて、之を説明するを得可し。

第四章 洪水神話

第一節 支那洪水神話の英雄

支那洪水説話は、支那国民の太古より伝えし史的説話の中、最も有名なるものの一にして、堯の命を受けて、治水の任に当りしも、九年に至るまで、遂に績を挙げ得ざりし、父の鯀に代りて、舜の世に及んで、遂に治水平土の大事業を完成せし禹は、即ち此大洪水説話の英雄なり。