Japanische Klassiker mit Furigana
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ちんもくのとう
沈黙の塔
Lesen Sie 沈黙の塔 (ちんもくのとう) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.131 Zeichen · 12 Bildschirme
この、柳敬助という人の画が toile を抜け出たかと思うように脚の長い男には、きのうも同じ広間で出合ったことがあるのである。
「何か面白い事がありますか」と、己は声を掛けた。
新聞を広げている両手の位置を換えずに、脚長は不精らしくちょいと横目でこっちを見た。「Nothing at all!」物を言い掛けた己に対してよりは、新聞に対して不平なような調子で言い放ったが、暫くして言い足した。「また椰子の殻に爆弾を詰めたのが二つ三つあったそうですよ。」
「革命党ですね。」
己は大理石の卓の上にあるマッチ立てを引き寄せて、煙草に火を附けて、椅子に腰を掛けた。
暫くしてから、脚長が新聞を卓の上に置いて、退屈らしい顔をしているから、己はまた話し掛けた。「へんな塔のある処へ往って見て来ましたよ。」
「Malabar hill でしょう。」
「あれはなんの塔ですか。」
「沈黙の塔です。」
「車で塔の中へ運ぶのはなんですか。」
「死骸です。」
「なんの死骸ですか。」
「Parsi 族の死骸です。」
「なんであんなに沢山死ぬのでしょう。コレラでも流行っているのですか。」
「殺すのです。また二三十人殺したと、新聞に出ていましたよ。