Japanische Klassiker mit Furigana
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じんだいしのけんきゅうほう
津田左右吉歴史論集
津田 左右吉
Lesen Sie 津田左右吉歴史論集 (じんだいしのけんきゅうほう) von 津田 左右吉 (つだそうきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.964 Zeichen · 229 Bildschirme
印度に起った仏教が支那から日本に伝わってその間に文化上の或る連絡があるのと、また西洋において印度をも支那をも東方という称呼のうちに含ませているのと、これらの事情から、それを東洋の中に摂取することになった。これが今日の常識となっている東西洋の語の意義である。が、問題はここに生ずる。日本と支那と印度との文化は果して東洋文化として総称し得られるような一つの文化であるか、少くともそこに何らかの共通のものがあるか、仮にあるとしたところで、それは果していわゆる西洋文化に対立するものであるか。
第一に印度と支那とは互に懸隔せる地域であって、その間の交通すら極めて不便であり、そうしてその民族は人種を異にし、居るところの風土を異にし、生活を異にし、社会組織を異にし、政治形態を異にし、これらの点において何ら共通のものがなく、またその間に相互の交渉もなく、要するにそれぞれ全く別の世界をなし、従ってまた全く別の歴史を有っているものであることを、考えねばならぬ。勿論、その間に交通はないではなく、蛮族などの活動から幾らかの共通の影響を受けるようなこともあったが、これだけの交通や関係ならば、支那といわゆる西洋との間にもあり、そうして印度とペルシャ及びその西方との交渉は、印度と支那との関係よりもはるかに密接である。