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Japanische Klassiker mit Furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

ト、チョイとお勢の膝を叩いて、

「頗る付きの別品、しかも実の有るのに想い附かれて、叔母さんに油を取られたと云ッては保護して貰い、ヤ何だと云ッては保護して貰う、実に羨ましいネ。明治年代の丹治と云うのはこの男の事だ。焼て粉にして飲んでしまおうか、そうしたら些とはあやかるかも知れん、アハハハハ」

「オホホホ」

「オイ好男子、そう苦虫を喰潰していずと、些と此方を向いてのろけ給え。コレサ丹治君。これはしたり、御返答が無い」

「オホホホホ」

トお勢はまた作笑いをして、また横眼でムッとしている文三の貌を視て、

「アー可笑しいこと。余り笑ッたもんだから咽喉が渇いて来た。本田さん、下へ往ッてお茶を入れましょう」

「マアもう些と御亭主さんの傍に居て顔を視せてお上げなさい」

「厭だネー御亭主さんなんぞッて。そんなら入れて茲処へ持ッて来ましょうか」

「茶を入れて持て来る実が有るなら寧そ水を持ッて来て貰いたいネ」

「水を、お砂糖入れて」

「イヤ砂糖の無い方が宜い」

「そんならレモン入れて来ましょうか」

「レモンが這入るなら砂糖気がチョッピリ有ッても宜いネ」

「何だネーいろんな事云ッて」

ト云いながらお勢は起上ッて、二階を降りてしまッた。