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Japanische Klassiker mit Furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

「目的なしに断わると云ッては或は無考のように聞えるかも知れませんが、シカシ本田の言ッた事でもホンノ風評と云うだけで、ナニモ確に……」

縁側を通る人の跫音がした。多分お勢が英語の稽古に出懸るので。改ッて外出をする時を除くの外は、お勢は大抵母親に挨拶をせずして出懸る、それが習慣で。

「確にそうとも……」

「それじゃ何ですか、弥々となりゃ御布告にでもなりますか」

「イヤそんな、布告なんぞになる気遣いは有りませんが」

「それじゃマア人の噂を宛にするほか仕様が無いと云ッたようなもんですネ」

「デスガ、それはそうですが、シカシ……本田なぞの言事は……」

「宛にならない」

「イヤそ、そ、そう云う訳でも有りませんが……ウー……シカシ……幾程苦しいと云ッて……課長の所へ……」

「何ですとえ、幾程苦しいと云ッて課長さんの所へは往けないとえ。まだお前さんはそんな気楽な事を言てお出でなさるのかえ」

トお政が層に懸ッて極付けかけたので、文三は狼狽てて、

「そ、そ、そればかりじゃ有りません……仮令今課長に依頼して復職が出来たと云ッても、とても私のような者は永くは続きませんから、寧ろ官員はモウ思切ろうかと思います」