Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
「ハイ」
「それから序だから言ッときますがネ、聞けば昨夕本田さんと何だか入組みなすったそうだけれども、そんな事が有ッちゃ誠に迷惑しますネ。本田さんはお前さんのお朋友とは云いじょう、今じゃア家のお客も同前の方だから」
「ハイ」
トは云ッたが、文三実は叔母が何を言ッたのだかよくは解らなかッた、些し考え事が有るので。
「そりゃアア云う胸の広い方だから、そんな事が有ッたと云ッてそれを根葉に有ッて周旋をしないとはお言いなさりゃすまいけれども、全体なら……マアそれは今言ッても無駄だ、お前さんが腹を極めてからの事にしよう」
ト自家撲滅、文三はフト首を振揚げて、
「ハイ」
「イエネ、またの事にしましょう、と云う事サ」
「ハイ」
何だかトンチンカンで。
叔母に一礼して文三が起上ッて、そこそこに部屋へ戻ッて、室の中央に突立ッたままで坐りもせず、良暫くの間と云うものは造付けの木偶の如くに黙然としていたが、やがて溜息と共に、
「どうしたものだろう」
ト云ッて、宛然雪達磨が日の眼に逢ッて解けるように、グズグズと崩れながらに坐に着いた。
何故「どうしたものだろう」かとその理由を繹ねて見ると、概略はまず箇様で。