Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
「大分談判が難かッたと見えますネ」
「大きにお待ち遠うさま」
ト云ッてお勢の顔を視て、
「お前、どうしたんだえ、顔を真赤にして」
ト咎められてお勢は尚お顔を赤くして、
「オヤそう、歩いたら暖かに成ッたもんだから……」
「マア本田さん聞ておくんなさい、真個にあの児の銭遣いの荒いのにも困りますよ。此間ネ試験の始まる前に来て、一円前借して持ッてッたんですよ。それを十日も経たない内にもう使用ッちまって、またくれろサ。宿所ならこだわりを附けてやるんだけれども……」
「あんな事を云ッて虚言ですよ、慈母さんが小遣いを遣りたがるのよ、オホホホ」
ト無理に押出したような高笑をした。
「黙ッてお出で、お前の知ッた事ちゃない……こだわりを附けて遣るんだけれども、途中だからと思ッてネ黙ッて五十銭出して遣ッたら、それんばかじゃ足らないから一円くれろと云うんですよ。そうそうは方図が無いと思ッてどうしても遣らなかッたらネ、不承々々に五十銭取ッてしまッてネ、それからまた今度は、明後日お友達同志寄ッて飛鳥山で饂飩会とかを……」
「オホホホ」
この度は真に可笑しそうにお勢が笑い出した。昇は荐りに点頭いて、