Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていとし
海底都市
海野 十三
Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme
「お客さん。僕は遠慮なんかしませんよ。だってそうでしょう、ここは僕の姉の経営している料理店ヒマワリ軒なんですものねえ」
「でも、君。僕ばかりがこんなすばらしいごちそうをたべるんじゃ、気がひけるよ。君は遠慮しているのに違いない」
「そうじゃないんですよ、お客さん。そんな大きな声を出して、他の人に聞かれると笑われますよ。だって、食事にどんなものをたべるかということは、自分が勝手にきめることが出来ないんですものねえ」
「なんだって。料理店で食事をするのに、自分で好みの料理をあつらえることが出来ないと、君はいうのかね」
そんなばかなことがあってたまるものか。僕はタクマ少年の言葉を信じかねた。
「そうですとも」タクマ少年は自信にみちた声でいった。
「私たちの現在の健康状態に最も適した料理が選ばれるのです。それは保健省の仕事なんです」
「なにを君はいってるのか、さっぱり君の話はわからないね」
「わからないですかねえ。いいですか。私たちの健康状態は、めいめいに違っています。脳の疲れが他人よりもひどい人もあれば、また心臓が弱っている人もあります。ですから脳の疲れている人には、脳の疲労を急速になおすような料理をたべさせることが必要ですし、また心臓が弱っていて脈がよくない時には、心臓を強くしてやる力のある食物をすぐたべさせなくてはならない