Japanische Klassiker mit Furigana
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きえたうつくしいふしぎなにじ
消えた美しい不思議なにじ
小川 未明
Lesen Sie 消えた美しい不思議なにじ (きえたうつくしいふしぎなにじ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 8.038 Zeichen · 16 Bildschirme
彼女は、忍び足をして、その家に近づいてのぞいてみますと、中では美しい女や、男がたくさんに集まっていて楽器を鳴らし、唄をうたい、酒を飲んだり、また、たがいに手をとりあって、踊ったりして遊んでいたのであります。
「これは、また、なんということだ。」と、姉はいまいましそうに、ガラス球のような冷たい目を光らして闇の中から、それらのおもしろそうに遊んでいる人たちをにらみました。ここばかりは、自分のまいたわざわいの砂や河の水がかからなかったのかと疑いながら、その家の前をおそろしい顔をして通りました。
すると、また一軒燈火のついた家がありました。のぞいてみますと、そこにもまた、たくさんの人々が集まっておもしろそうに笑ったり、唄をうたったりして酒を飲んでいました。
「いよいよ不思議なことだ。どうしてこれらの人たちには、わたしのまいた砂や、水はかからなかったろう。」と、疑いながら、姉はその家の前を怒りながら通りすぎました。
この分なら、まだ世間には、どんな幸福な人たちが住んでいまいものでもないと、彼女は不安に感じてきました。そしてもう一軒、念のために、かすかに燈火のもれる大きな家の窓さきに近寄って、戸のすきまからのぞいてみますと、へやのうちでは、美しい姉と妹が、真珠や、ルビーのはいった指輪や、腕輪を、いくつも取り出して見くらべ