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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

尖った、十一本の刺を持った、手掌形をしたものと云えば、それはいったい何でしょうかな」

そう云って、いちいち法水は、座員の顔を見渡していたが、誰もかも、凍り付いたように血の気を失っていた。

と云うのは、もはや贅言を費やすまでもなく、それは、はっきりとあの魔の衣裳――いつぞや儀右衛門に示されたところの、人魚の尾鰭形をした、図紋だったのである。

その意外な出現が、小六に衝撃を与え、彼の心動を止めたに相違ないのであるが、そうなると、その指痕の主は何者であるか、疑問はそこに残されてしまった。しかも、それには一つの特徴があって、右手であるばかりか、食指と無名指とがほとんど同じ高さであり、拇指はやや横向いていて、それと、小指との識別は不可能なのであった。

しかし、それから座員を去らしめて綿密な調査を行なったのだが、ついにそれが逢痴に決定されてしまった。

「ところで友田屋」

法水は帰りがけに、儀右衛門を訪ねて、

「むろん、僕の推断を刑法的に見たら、おそらく、なんの価値もあるまいがね。しかし、あながち夢想でもないのだよ。と云うのは、小道具掛りの中に、たしか今里銀五郎とかいった、恰腹のいい、顔中切り傷だらけの男がいたっけね。