Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

だから、そこへ昇汞をどんな多量に用いても、それはいっこう致死量にはならないのだ。そして、過激な食餌法で脂肪を減らし、過マンガン酸加里の変色法などを用いたので、このとおり不気味な色になってしまった。

しかし、その正体は、ついに小六のために、発見されてしまった。

と云うのは、あの男が怯えて、縊死を計った原因がそれなのだが、あの深々とした皺も、湯か酒で色づいたとき、薄闇の中で見ると、赤みが黝ずんで、変貌の特徴が消え失せてしまうからだ。しかし、一廻り小さく見えるので、あの、侏儒云々の言葉が発せられたのだよ。

つまり、例のプルキンエ現象というやつだね。

それから、云いもせぬ逢痴の台詞が、どうして聴えて来たかということは、少しでも里虹を知る者には、それが得意の、腹話術ではないかと疑われてくる。しかし腹話術には、咽喉変飾、口蓋消音という二大要素があって、口を押えられた彼に、どうして出来よう道理がないではないか。ところが、それ以外にも、胃内の空気を利用する生理的腹話術もあって、もちろん里虹はそれを行なったのだが、なかには、口で喋りながら腹で囃をしたり、二様の言語を、使い分ける達人などもあるそうなんだ。