Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

for that I tremble now.

【悪竜の命を絶ちし傷より、深紅の血潮ほとばしり出でたれば、かの勇士その煙霧のごとき流れに身をひたす。その時、菩提樹の枝より一枚の葉舞い落ちて、彼の肩を離れず、その個所のみ彼を傷つけるを得ん。されば、われその手を懼るるなり】

それから、三句ばかりの後にも、次の一つがあった。

Said she "Upon his vesture with a fine silken thread, I'll sew a secret crosslet.

【クリームヒルトは云う――。われ秘かに美しき絹糸もて、衣の上に十字を縫いおかん】

「いつかは判ることだろうが、この数章の中に、二個所だけ、紫鉛筆で傍線が引いてある―― Leaf(葉)と Crosslet(十字形)の下にだ。だが、けっしてこれは今日このごろ記されたものではない。とにかく支倉君、この艇内日誌を調べてみることにしよう。そうしたら、あるいはこの傍線の意味が、判ってくるかもしれないからね」

と飽くことを知らない彼の探求心は、普通ならば誰しも看過すかと思われるような、傍線の上に神経をとどめた。