Japanische Klassiker mit Furigana
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らどうせんせい
潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集 (らどうせんせい) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.093 Zeichen · 33 Bildschirme
」
「しかし、一面に於いて淋しさをお感じになるようなことは?」
「淋しいのには馴れちまったから、………」
「すると、こう云う独身の御生活の方が、サッパリしていて気持がいゝと云う風に?」
「うん、サッパリしている。」
「で、気持がいゝ?」
「うん。」
「はあ、成る程、………それでも時々訪問者はございましょうな、学生だとか、又は友人の方々であるとか。」
「めったにない。」
「はゝあ、―――それから、あのう、お宅は何でございますか、お見受け申しましたところ、お掃除などがよく行き届いて居りますようですが、こう云う事は誰方がおやりになりますので?」
「書生にやらせる。」
「はあ、書生さんがお掃除を?―――で、女中さんはお幾人?」
「二人おる。」
「では、書生さんが一人に女中さんが二人、それに先生と、四人暮らしでいらっしゃいますので?」
「そう、四人暮らし、………」
「尤も何でございますな、先生お一人のことですから、それで十分でございますな。―――いや、こう云うところを拝見しますと、サッパリしていて気持がいゝと仰っしゃいますのが、わたくし共にもよく分るような気がいたします。」
「………」
今度は先生は返事をしない。