Japanische Klassiker mit Furigana
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
Lesen Sie 澪標・落日の光景 (みおつくし) von 外村 繁 (とのむらしげる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.889 Zeichen · 268 Bildschirme
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果して、私には総べて驚異である。親鸞は「法然上人にすかされまひらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずさふらふ」と言っている。また親鸞は「父母の孝養のためとて、一遍にても念仏まふしたること、いまださふらはず」とも、「親鸞は弟子一人ももたずさふらふ」とも言っている。宗教家に対する私の既成概念とは、凡そ甚しい違いである。私は脳細胞を逆撫でされるような違和を感じながらも、大きい力に引き寄せられて行く自分を感じる。
しかし「悪人成仏」とか、「絶対他力」などという親鸞の思想は、私の常識的倫理感では、なかなか納得できない。
「出家とその弟子」の親鸞は、偽善を殺人よりも罪深いものと言っている。そうして赤裸裸な人間の姿そのままで赦されているとも言っている。親鸞の思想は強い否定の上に立った、より強い肯定であろう。そうして親鸞の徹底的な人間肯定に対して、私は涙を流して喜んだはずである。が、私の正義派的なもの、清教派的なものが、未練がましく抵抗を試みて止まないのである。卑近な例で言えば、自分が自涜を行いながら、童貞を誇っているようなものである。