Japanische Klassiker mit Furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme
それをテオは知ってるよ。知ってるけど、頭の少しおかしい兄を落ちつかせるための気休めに共同出資だなんて言っているのさ。そんなことをちっとも知らないで、ただいい気になっているのが君だ。いや、ホントは君はそいつを知っている。知っても、今のようにしているのが自分が得をするから、頬っかむりをしているだけだ。実は腹の底では気がとがめているんだ。でなければ、僕からこんなこといわれてそんなに怒るわけはない。いや、俺がこんなことを言うのは、だからけしからんと君を非難してるんじゃないぜ。ただ自分のことはタナにあげて人のことばかり君が言うからさ。人間は結局エゴイストだ。自分を中心に考える以外にない。人をギセイにするのは、やむを得ないさ。弱虫は人をギセイにしていることを認めるだけの勇気がないもんだから、愛だの涙だのと持って来て自分でごまかそうとして――
ヴィン だ、だ、黙れっ!(テーブルの上の、あらかた空っぽになったアブサンの瓶を掴んでテーブルにガシャンと叩きつける。瓶は割れて、そのへんに飛び散る)黙らないと――!
ゴー ……(ヴィンセントの調子から殺気のようなものを感じて、いっぺんに黙ってしまう)