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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

どうであろう?

私が自分の勤労によって働き出した金がある。その金で一枚の絵を買うために展覧会または画商の所へ行ったとする。そこにはたくさんの美しい作品がある。さてしかし自分にとって大切な金を出してどの一枚を買おうかと思って眺めると、美しいものとそうでないものの差がハッキリしてくる。そして最後にこれだと決めて買う気になった作品が良い作品だった。実際において買わなくても、そういう角度から絵を見ると絵の良し悪しが非常にハッキリすることが多い。そしてまたこれまでに見たピカソの絵(もちろんほとんど複製)で私に大事な金を出して買いたいと思わせた絵は一枚もなかった。

次に絵画の観賞の仕方に次のような考え方がある。それは最初に見た時にその美しさにビックリして惹きつけられ、それを座右に置いて始終見ている間につまらなくなってしまう絵と、最初に見た時は平凡な絵だと思ってたいした刺戟も受けなかったが、長く見ている間に次第に深い味が出て来て惹きつけられる絵と、最初に見た時に強い刺戟を受けそれをくりかえして見ているうちにその刺戟が深まり、つぎつぎと新しい味が出て来ていつまでも見飽きない絵。