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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

ヴェルネ フフ、フフ。

老婆 ここの先生、間もなく帰って来るかね?

アンリ まるでこりゃ、いけねえや。

老婆 (二人が笑うので、自分も歯の一本もない口をあけてニコニコして)……やっとまあ、こうして、あちこちからローソク貸してもらってなあ。へへ、今日はお前、死んだシモンの名付け日のお聖人さまの日だからな、お祈りだけでもあげてもらおうと思ってね。

デニス だって、バコウの小母さん、シモンは爆発で死んだんだぜ、つまり会社のために殺されたようなもんだよ? それを会社じゃ死体を掘り出そうともしねえ、その上、炭坑は閉鎖して生き残っている俺たちまで取り殺そうとしているんだ。お祈りをあげたからって、どうなると言うんだい?

老婆 そうだよ、お祈りをあげてやらねえじゃ、シモンは坑内に埋まったまま、いつまでたっても天国に行けねえからね。

デニス そ、そうじゃねえってば! (叫ぶ)俺の言うのはだな、バコウの小母さん!

アンリ ハハ、駄目だデニス。ソッとして置きなよ。

老婆 ホホ、ホホ、そうだよ、だからね、やっとまあローソクが間に合ったでね。見てごらん、こんな大きなローソクは、死んだ亭主の葬式の時だって使いはしなかっただから……ホホ。