Japanische Klassiker mit Furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme
私には責任があるんです。それだけに私には、どう処置してよいか、わからないんです。
ベルト それは、部屋を捜して別々にお暮しになればよくはなくって?
テオ それも考えました。いえ、結局、そうするより仕方がないだろうと思って、捜してもらってはいますが、でもそうしてもパリに居て今のようにやっている限り、似たようなことじゃないだろうかと思うんです。
ロート じゃ旅行させるんだなあ。
テオ 旅行と言うと、どこへ?
ロート マルセイユかそこらの地中海岸あたりだなあ。ねえ、エミール、いつかそう言ったことがあるね?
エミ ええ。地中海、アフリカ――とにかく、太陽に近ければ近い程良い。そう言っていました。
テオ そいで、一人でですか? あの兄を、そんな遠くへ一人で行かせるんですか? そりゃどうも心配で、私――
タン いっそ、日本へ行ったらどうですかな?
テオ へ、日本?
ベルト 日本と言いますと? あの――東洋の?
タン あの方は、いつも言っていますよ。日本は太陽の国だ。太陽に一番近い。それから、これです。(と壁にかかっている浮世絵をグルリと指し示して)これを見て、日本へ行きたがっています。