Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎゅうにくとばれいしょ
牛肉と馬鈴薯・酒中日記
国木田 独歩
Lesen Sie 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.018 Zeichen · 109 Bildschirme
「おホホホホ『何です』だって。お午食は何にも有りませんよ」
「かしこ参りました」
「おホホホホ『かしこ参りました』だって真実に何にもないんですよ」
其処で真蔵はお清の居る部屋の障子を開けると、内ではお清がせっせと針仕事をしている。
「大変勉強だね」
「礼ちゃんの被布ですよ、良い柄でしょう」
真蔵はそれには応えず、其処辺を見廻わしていたが、
「も少し日射の好い部屋で縫ったら可さそうなものだな。そして火鉢もないじゃないか」
「未だ手が凍結るほどでもありませんよ。それにこの節は御倹約ということに決定たのですから」
「何の御倹約だろう」
「炭です」
「炭はなるほど高価なったに違ないが宅で急にそれを節約するほどのことはなかろう」
真蔵は衣食台所元のことなど一切関係しないから何も知らないのである。
「どうして兄様、十一月でさえ一月の炭の代がお米の代よりか余程上なんですもの。これから十二、一、二と先ず三月が炭の要る盛ですから倹約出来るだけ仕ないと大変ですよ。お徳が朝から晩まで炭が要る炭が高価いて泣言ばかり言うのも無理はありませんわ」
「だって炭を倹約して風邪でも引ちゃ何もなりや仕ない」