Japanische Klassiker mit Furigana
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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
Lesen Sie 犬田卯短編集 一 (こぶ) von 犬田 卯 (いぬたしげる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.259 Zeichen · 96 Bildschirme
家屋税にせよ、宅地税にせよ、いずれもそれ位の付加額がくっついてくる。自転車や牛車などは親類縁者をたよって他村の鑑札でごまかしたが、家屋税付加などにいたってはそんなからくりも出来ない。農会費、水利組合費、これまた前年度の倍もかかるようになってしまう。少々は喰われたって……と温良ぶった村民も、内心では次第に悲鳴をあげ出した。
「名村長ちうから村がよくなるのかと思ったら、どうしてどうして貧乏するばかりだ。全くあれは生命取りの瘤だっぺよ。」
「誰か奴をやっつけてくれるものが出ないことには、俺たちはいまにすっからかんに搾られてしまう……」
ところで、それまでになっても、では、俺が出て、ひとつ……というほどの覇気のある者も、まだ、ついにいなかったのである。
そういう村民の無力、意気地なさを嘲笑するもののように、さらに彼らの無けなしの金を捲き上げる計画は次から次へと実施されはじめた。村社の修復、屋根がえ、学校長への大礼服の寄贈(しかもこれは貧富に拘らず、校長氏が準訓以来教えた全部の卒業生各自への二十銭の割当寄付によったもので、一家四五名の卒業生も珍らしくなく、現在通学中の児童へ一本の鉛筆を買い与えることすら容易でないものも既定額を出さねばならなかったのだ。