Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さるとびさすけ

猿飛佐助

織田 作之助

Lesen Sie 猿飛佐助 (さるとびさすけ) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.413 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

佐助はひらりと体をかわしながら、

「やや、おびただしき松明の雨を降らしたとは、何の合図か挑戦状か。それとも悪意に解釈すれば、アバタの穴をよく見んための提灯代りの松明か」

と、例によって怪しげな詩人気取りの、あらぬことを口走り、よもやその松明が土龍、井守、蝮蛇の血に、天鼠、百足、白檀、丁香、水銀郎の細末を混じた眠り薬を仕掛けたものであるとは知らぬが仏を作って、魂を入れるための駄洒落もがなと、咄嗟に、

「来るか鈴鹿の山賊共!」

と言う言葉が口をついて出ると、随分とこの洒落にわれながら気をよくして思わず笑えば笑窪がアバタにかくれて、信州にかくれもなきアバタ面を、しかし棚にあげて、

「打ちみたところ、眼ッかち、鼻べちゃ、藪にらみ、さては兎唇出歯の守、そろいそろった醜男が、ひょっとこ面を三百も、目刺しまがいに、並べたところは祭だが祭は祭でも血祭りだ」

と、いい気な気焔をわめき散らした。あとで思えば醜態であった。

しかも、更に赤面汗顔に価いしたのは、いよいよとなると、ただ黙々とやるだけでは芸がない、雅びた文句の数え歌に合わせてやるとて、石川五右衛門の洒落た名乗り文句をもじって、