Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme
来てもよいという人は夫婦とも病人で、これからの生活の荒さで悪化するのが分っているという工合ですし。今急に気をもむことはやめました。もっと先へよって来ると、来たいと先方からいう人も出来るでしょうし。国は二十日ごろ帰ってこの次はいつ出て参りますやら。年越しは、寿と相談して、来て貰って一緒にでもいたしましょう。一人も随分ひどいけれ共、国がこういう調子でいて、一日のうちほんの僅か何かして、あとは何となしサービスをしなくてはならなくていられるのもわたしとしては切ないところもあります。ブランカの気もちは、スパルタ人の方形陣に似ていてね、かっちりと必要と目的に適した日常形態にととのえて、キチンと出かけ、手紙をかき、すこしは本もよみ、そういう風にやりたいの。ところが目下のところ、何と云うか不決断で無方策な引越し最中とでもいうのか、国は服装だけは夜昼ともにいかめしく、そしてコタツに入って居ねむりしたり、急に働いたり。めいめい癖があります。
日本人は神経質だし、建築が一つの火の玉にも落付かせておかなく出来ているし、なかなかもってビジネス・アズ・ユージュアルとは行きそうもないことね。