Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.952 Zeichen · 130 Bildschirme
をもって、いささか良心を慰めるのだそうです。)(一)
葉書に細い字をつめる技術に就て御同情下すって、書き手は光栄だと思いますが、これにも速戦即決的事情が有って、絵ハガキだとそれを突きつけて悲鳴を一寸上げて書かせることが、割合やりやすいからです。まして、只今この二枚目を書き始める時、スエコ口走って曰「細く書くのが道楽になっちゃった」と。ですから当分この細字のお習字は続くでしょう。二階の部屋は今日迄空家で私は下の太郎達のねていた処にいます。運んで来てねかすに都合の良かったことと、一番涼しい事で、ここにねています。従って、ベッドはどうなっていることやら。昨日、立上って、三・四歩位歩いてみましたが、目は役に立たないけれど、目まいはしないで、今日はこのハガキを終ったら、敷蒲団を取代えて、ついでに又少し膝のバネの訓練を致します。毎日お医者さんが見えて、注射をしています。一度一寸止めたら暑かった日とかちあって、胸が苦しかったので、又ずっと続けています。太郎は今日から学校。この頃は、自転車で相当に乗り回して居ります。アアチャンは少し長めの水瓜位の形で、大変に堂々たるものです。