Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.952 Zeichen · 130 Bildschirme
あの昔のなつかしい染ガスリの夜着のようなのは。
私は国男さんの所謂じれったがらない修業が大変よ、何しろうちは何かの巣のような騒ぎで、考えておいて黙って実行されるという一つのこともないのですもの。きょうのあなたのお手紙にパニックは起さずとあり、又向い風とかきかけて消されてあって笑えました。そして、こうやって一人自分のカンシャク姿に笑えるのは、やはり一つの慰安なのよ。こんな紙にこんなにかくと、何もかかないうち何と長々と、お軽の手紙のようになることでしょう。
小曲
小さな男の児が
大きい椅子の根っこで
じぶくっている
父親は遂に夕飯に帰れず
となりの子供たちは
みんな出払っている休日の夜。
男の児はじぶくっている
「お父ちゃまとお風呂に入りたいんだよ」ウェーンウェーン
母親はミシンを動している
これから生れる子供のために
椅子の上には
赤い毛糸の足袋で
小さい女の子が笑っている
「お父ちゃまと一緒に
入りたいんだってえば」
母はなおミシンを動している。
やがて女の児がつれ去られ
泣きつかれた男の児は
そのあとへ這い込む
九歳のしなやかな
日やけ色の手脚をまるめて