Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.952 Zeichen · 130 Bildschirme
お互いに二人の医者が話し合えもするので大変いい結果になりました、家中安堵の胸をなで下しました、これで私の心配の一つは解決。この上は一日も早く寿江子が出発して、野でも山でも歩き廻っていくらか体をよくしてくれることが望ましいだけです。そして最後にはこの月中に何とか私の眼も少し改善してゆけばよいと思います。本が読めないので、片附けものでもするしかないところが、体が十分動かせないから今は苦しい時期で、三四日眠れない様な日もありました。全体とすれば勿論よくなっていて、眼もそれに従っているのでしょうが何しろ、のろいのでね、亀よりのろいわ。こちらも「急に」というのは大嫌いよ。この次若し「急に」があれば「急に」よくなるなんてことはあり得ないから「急に」死ぬというのがおちで、そんなのは如何に私が楽天的でもあんまりでしょう? ですから大事にはして居ります、ただこれまでのテンポで現在がよくなってゆかないというだけです。
岩本の娘さんが奥さんになったとは、まあ、あの人は去年女学校を出たばかりよ、東京で買物のむずかしさで吃驚しているでしょう、お父さんお母さんの職業から人に物をもらいつけていて、シャツなど買ったことがないそうですから人間並の職業についている御良人なら結構です。