Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
めずらしいさかもり
珍しい酒もり
小川 未明
Lesen Sie 珍しい酒もり (めずらしいさかもり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.498 Zeichen · 12 Bildschirme
ちょうど、このとき、一人の老人が、大きな袋のようなものを脊負って、破れた、マンドリンに合わせて踊っていました。その踊りも変わっていれば、また、マンドリンの音も、さびしいうちになんともいえない陽気なところがある不思議な音でした。
「あの大きな袋の中には、なにがはいっているのか?」と、家来におたずねになりました。
家来にも、そればかりは、わかりませんでしたから、かたわらの人々に聞きますと、やはり、だれも知っているものがありません。
「いや、たぶん、きっと珍しい宝物がはいっているのだろう……べつに、問わなくともよい。」と、王さまは、笑われて、あちらへいってしまわれました。
やがて、踊りが終わると、乞食の一人が、おじいさんに、その袋の中には、なにがはいっているかと、たずねました。
おじいさんは、耳が遠いのか、それとも言葉が通じないのか、ただにやにや笑っているばかりです。宿なしどもの一人は、おじいさんの気のつかない間に、袋のすみに小さな穴を明けて、その中のものを見ようとしました。すると、中からは小粒の黒い種子のようなものが、こぼれてきました。
「なんだ、つまらない!」