Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
しかも、どうかしてそれを見ようとして恩に恩を加えて行き、乳母を娶合せて店を持たしたり、親戚の中に加えたりするのも結局彼の不遇を取挫ぎたい気持の焦慮が嵩じたのに過ぎなかった。
盲人は「旦那がそう言うなら、ま、そうしてもいゝが――」という煮え切らない様子を見せながら結局世話に預る。店を持ってから盲人の家はめき/\資産を増した。
盲人の連れ子の忠一と本家の一人息子の弥太郎とは、いわば乳兄弟である。二人とも当時、寺子屋式の小学校に上ってほゞ同じ教育のコースを執った。
小学校を出ると弥太郎は年若くして町の郵便局長の心得みたようなことをした。忠一は役場の吏員の手伝いをした。これを公務への関係の振出しにして二人は町の為めに尽した。弥太郎が村長をしたときには忠一は助役を勤め、鷺町が町とは名のみでまだ村政だったのを二人は協力して町政に引上げた。
そういうことの運動には弥太郎は何かと金がかゝった。また弥太郎は地方政党にも関係し出した。百瀬の本家の資産は主に土地の不動産だったので土地は次々に典物に出された。始めは見っともないというので川上のF――町の素封家のO――家に融通を頼んでいた。