Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しろばなのあさがお

白花の朝顔

泉 鏡花

Lesen Sie 白花の朝顔 (しろばなのあさがお) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.880 Zeichen · 62 Bildschirme

Aozora Bunko

……誰もご馳走をしもせぬのに。とうとい処女を自然薯扱い。蓼酢で松魚だ、身が買えなけりゃ塩で揉んで蓼だけ噛れ、と悪い虫めら。川柳にも、(地女を振りも返らぬ一盛。)そいつは金子を使ったでしょうが、こっちは素寒貧で志を女郎に立てて、投げられようが、振られようが、赭熊と取組む山童の勢いですから、少々薄いのが難だけれど――すなおな髪を、文金で、打上った、妹弟子ごときものは、眼中になかったのです。

お洲美さんが、大野木に縁づいたのは二十二の春――弥生ごろだったと思います。その夏、土用あけの残暑の砌、朝顔に人出の盛んな頃、入谷が近いから招待されて、先生も供で、野郎連中六人ばかり、大野木の二階で、蜆汁、冷豆府どころで朝振舞がありました。新夫人……はまだ島田で、実家の父が酒飲みですから、ほどのいい燗がついているのに、暑さに咽喉の乾いた処、息つぎとはいっても、生意気な、冷酒を茶碗で煽って、たちまちふらふらものになって、あてられ気味、頭を抱えて蒼くなった処を、ぶしつけものと、人前の用捨はない、先生に大目玉をくらって、上げる顔もなかった処を、「ほんの一口とおいいなさいましたものを、私がうっかりもり過ぎて」