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Japanische Klassiker mit Furigana

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しろがねのえず

白金之絵図

泉 鏡花

Lesen Sie 白金之絵図 (しろがねのえず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.356 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「分ったよ、昨日は。」

「その前もね、毎日だ。どこかで見掛ける。いつも雷神坂を下りて、この町内をとぼくさとぼくさ。その癖のん気よ。角の蕎麦屋から一軒々々、きょろりと見ちゃ、毎日おなじような独語を言わあ。」

「其奴が、(もりかけ二銭とある)だな、生意気だな、狂人の癖にしやあがって、(場末)だなんて吐しやがって。」と歯入屋が、おはむきの世辞を云って、女房達をじろりと見る奴。

「それからキミョウニナオル丸、牛豚開店までやりやがって、按摩ン許が蒲生鉄斎、たつじんだ、土瓶だとよ、薬罐めえ、笑かしやがら。何か悪戯をしてやろうと思って、うしろへ附いちゃあ歩行くから、大概口上を覚えたぜ。今もね、そこへ来たんぜ。」

「来るえ。」と、一所に云う。

「見ねえ、一番、尻尾を出させる考えを着けたから、駈抜けて先へ来たんだ。――そら、そら、来たい、あの爺だ――ね。」

と、琴曲の看板を見て、例のごとく、帽子も被らず、洋傘を支いて、据腰に与五郎老人、うかうかと通りかかる。

「あれ! 何をする。」

と言う間も無かった。……おしめも褌も一所に掛けた、路地の物干棹を引ぱずすと、途端の与五郎の裾を狙って、青小僧、蹈出す足と支く足の真中へスッと差した。