Japanische Klassiker mit Furigana
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
Lesen Sie 白金之絵図 (しろがねのえず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.356 Zeichen · 47 Bildschirme
のが、内端な中に媚かしい。
狐の顔が明先にスッと来て近くと、その背後へ、真黒な格子が出て、下の石段に踞った法然あたまは与五郎である。
老人は、石の壇に、用意の毛布を引束ねて敷いて、寂寞として腰を据えつつ、両手を膝に端坐した。
「お爺様。」
と云う、提灯の柄が賽銭箱について、件の青狐の像と、しなった背中合せにお町は老人の右へ行く。
「やあ、」
もっての外元気の可い声を掛けたが、それまで目を瞑っていたらしい、夢から覚めた面色で、
「またしてもお見舞……令嬢、早や、それでは痛入る。――老人にお教へ下さると云うではなけれど、絵図面が事の起因ゆえ、土地に縁があろうと思えば、もしや、この明神に念願を掛けたらば――と貴女がお心付け下された。暗夜に燈火、大智識のお言葉じゃ。
何か、わざと仔細らしく、夜中にこれへ出ませいでもの事なれども、朝、昼、晩、日のあるうちは、令嬢のお目に留って、易からぬお心遣い、お見舞を受けまする。かつは親御様の前、別して御尊父に忍んで遊ばす姫御前の御身に対し、別事あってならぬと存じ、御遠慮を申すによって、わざと夜陰を選んで参りますものを、何としてこの暗いに。