Japanische Klassiker mit Furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme
と云っても、又「この都第一等の仕立屋が作った着物を、毎日着換えさせて、この都第一等の御料理を差し上げて、この街第一の面白い見せ物を見せて上げます」と云っても、「山狩りに行こう」と云っても、「舟遊びに連れて行く」と云っても、ちっとも嬉しがる様子はなく、それよりもどこか日当りの好い処へ連れて行って、午睡をさしてくれた方が余っ程有り難いというような顔をして大きな眼を瞬いておりました。
とうとう皆持てあまして愛想を尽かしてしまいました処へ、最前から椅子に腰をかけてこの様子を見ながら、何かしきりに溜息をついて考え込んでいた娘は、この時徐かに立ち上って清しい声で、
「お父様、お母様。白髪小僧様は仮令どんな貴い品物を御礼に差し上げても、又どんな面白い事をお目にかけても、決して御喜びなさらないだろうと思います。妾はその理由をよく知っています」
と申しました。
「何、白髪小僧さんにどんな御礼をしても無駄だと云うのかえ。それはどういうわけです」
と両親は言葉を揃えて娘に尋ねました。傍に居た大勢の人々も驚いて皆一時に娘の顔を見つめました。皆から顔を見られて、娘は恥かしそうに口籠もりましたが、とうとう思い切って、