Japanische Klassiker mit Furigana
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たんかしゅうさく
短歌習作
宮本 百合子
Lesen Sie 短歌習作 (たんかしゅうさく) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.118 Zeichen · 3 Bildschirme
我思ひ
物語りめく折もあるかと
紫陽花のあせたる花に歌書きて
送りても見んさめたる心
カサ/\と落葉ふみつゝ思ひ見る
暗き中なる白き芽生へよ
我部屋の天井にある雨のしみ
磐若のかほの恐ろしきかな
何高が雨のしみとは思へども
頭の真上にあるが恐ろし
幼き日ざれ書したる片わきに
ペン/\草は押してありけり
色あせてみにくき花となりしかど
萩と云う名のすてがたきかな
雨晴れし後の雨だれきゝてあれば
かしらおのづとうなだるゝかな
ぜんまひの小毬をかゞる我指を
見れば鹿の子を髪にのせたや
夜々ごとに来し豆売りは来ずなりぬ
妻めとりぬと人の云ひたり
意志悪な小姑の如シク/\と
いたむ虫歯に我はなやめり
亡き人のたまを迎へて鳴くと云ふ
犬の遠吠我はおびへぬ
あるまゝにうつす鏡のにくらしき
片頬ふくれしかほをのぞけば
ひな勇を思ひ出して
ソトなでゝ涙ぐみけり青貝の
螺鈿の小箱光る悲しみ
紫のふくさに包み花道で
もらひし小箱今はかたみよ
振長き京の舞子の口紅の
うつりし扇なつかしきかな
姉妹の様やと云はれ喜びし
京の舞子のひな勇と我れ
紫陽花のあせそむる頃別れ来て