Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
人間のいのちはたいせつだ
人間のいのちはたいせつだ
諭吉は、ただしくないこと、ひきょうなこと、いくじなし、男らしくないことは、だいきらいでした。ですから、そういうことをみたりきいたりすると、かんしゃく玉をばくはつさせて、じっとしていることができませんでした。仙台の洋学者大童信太夫をたすけだしたり、千葉の長沼村の人々のために、力をつくしたこともありますが、ここでは、その一つのれいとして、榎本武揚をすくった話をとりあげておきます。
榎本武揚が、北海道の五稜郭にたてこもって、あたらしい政府にてむかい、とらえられたことは、まえにかきましたが、そののち、武揚は東京におくられ、とりしらべをうけてから、ろうやに入れられていました。
ところが、武揚の家にはなんのたよりもなく、ゆくえさえはっきりしらされていませんでしたから、年のいったお母さんや、ねえさんやおくさんは、たいへん心配していました。
そこで、武揚の妹のおっとである江連という人から、諭吉のところへ手紙でといあわせてきました。江連は幕府の外国奉行をしていたので、諭吉とはしりあったなかでした。江連は当時、榎本の家族といっしょに静岡にすんでいたのですが、手紙には、つぎのようにかいてありました。