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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

それとどうじに諭吉は、黒田清隆とはしりあったなかでしたから、

「どうでしょうか。榎本という男は、たいへんなさわぎをやったのだから、死刑になっても、しかたがないのだけれども、一どいのちをとれば、あとからどうすることもできない。人間のいのちというものは、なによりもたいせつなものですから、いのちだけはたすけてやったほうが、よいのじゃないですか。」

ともちかけました。

「わしも、榎本という男のえらいところはしっている。だが、ろうやに入れられて、生きながらえている気持ちが気にくわない。どうして、いさぎよく死なぬのだろうか。」

「とんでもない。武揚が死んでしまえば、それっきりです。しかし、あれほどの人間を生かしておけば、日本の国のために、どれほど役にたつかしれません。」

「なるほど、きみのいうことも、一つのりくつだな。」

黒田は、諭吉の話に心をうごかされ、武揚をたすけるために、力になってくれることをやくそくしてくれました。

こうして、明治五(一八七二)年、武揚は、ゆるされてろうやからでてきました。けれども、そのお母さんは、病気ですでになくなっていました。武揚は、その後、公使や大臣になって、日本の国に役だつ人になりましたが、その武揚をたすけだしたのは、諭吉その人でした。