Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

Lesen Sie 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.829 Zeichen · 169 Bildschirme

Aozora Bunko

獅子島へ

「日本の軍艦だ! 水雷艇だ!」

「万歳!」

「万歳!」

二人は思わずとび上って叫んだ。

やがて、軍艦旗を翻した水雷艇が、白波を蹴立てて近づいて来た。

英夫と祥子は扉を開いて、夢中になって手を振っていた。

獅子島へ

「やあ、あなたが英夫君、こちらが祥子さんですね」

艇長が、潮風にやけた赤銅色の頬をほころばした。

二人は水雷艇の艇長室にいた。

「あなたがたのために、日本の軍艦も、船団の陸軍の兵隊さんたちも無事にすみましたよ、ありがとう、僕からもお礼をいいます」

「じゃあ無電が間に合ったんですね」

英夫は思わずせきこんできいた。

「そうです。河井中尉――君の兄さんからの無電で、艦隊はとりあえず針路を変えました。この艇と、駆逐艦が、海上捜索に出たんです。むろん君たちの捜査も目的の一つでしたが、おそらくその海底要塞なるものから脱出することが出来ないだろうと思っていましたよ、まず無事でいて何よりでした、しかし、どうして海底要塞なんかへ入りこめたんです?」

英夫と祥子は、無人島から海底要塞に入りこむまでのあらましを話した。

「なるほど、そんなことからでしたか、このへんに敵の秘密基地のあることを知っていましたが、海底要塞を持っていようとは思いませんでしたよ」