Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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そらいろのきものをきたこども

空色の着物をきた子供

小川 未明

Lesen Sie 空色の着物をきた子供 (そらいろのきものをきたこども) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.149 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

じいさんはチャルメラを鳴らしながら、ずんずんと往来をあちらに歩いてゆきました。やがて村を出尽くすと野原になって、つぎの村へゆく道がついていました。

「なんだろうね、あの人形は? 口から血が出ていたよ。僕はあんなすごい人形を見たことがないよ。」と、三郎がいいました。

「僕だって見たことがないよ。あのあめ売りのじいさんは、はじめて見たのだよ。」と、友の一人がいいました。

「もっとそばへいってよく見ようか?」と、またほかの一人が、こわいもの見たさにいったのであります。

「ああ、いってみよう。」といって、三郎とその二人がじいさんの後を追いかけてゆきました。こわがってゆかずに往来に止まっていたものもあります。三人は、やがて野原の中をゆくじいさんに追いつきました。じいさんは赤い色の手ぬぐいでほおかむりをしていました。じいさんは知らぬ顔をしてさっさと歩いています。その後から三人は、ひそひそと話しながら、じいさんの前になっている箱の上をのぞいていますと、突然、

「このじいさんは人さらいだよ。」と、三人の後方から小声にいったものがありました。三人はびっくりして後ろの方を振り向くと、空色の着物をきた子供が、どこからかついてきました。