Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わらわないむすめ

笑わない娘

小川 未明

Lesen Sie 笑わない娘 (わらわないむすめ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.738 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで、町へ人をやって、流行の美しい、目のさめるような華やかな着物や、また、飾りのついた人形など、なんでも娘の気に入りそうなものを、車にたくさん積んで持ってきて、娘の前にひろげてみせました。

娘は、ただ一目それを見たぎりで、べつにほしいともうれしいともいわず、また、笑いもしませんでした。両親は、娘の心を悟ることができなかった。

「なにか、心から娘を喜ばせるような美しいものはないものか。いくら高くても金をば惜しまない。」と、両親は、人に話しました。

そのことが、ちょうど旅から入り込んでいた、宝石屋の耳に、はいりました。すると宝石屋は、ひざを打って喜んで、これは、一もうけできると心で思いながら、その金持ちの家へやってきました。

「どんなに、気の沈んだお嬢さんでも、私の持ってきた、宝石をごらんになれば、こおどりしてお喜びなさるにちがいありません。それほど美しい、珍奇なものばかりです。」と、箱を前に置いていいました。

両親は、娘さえ喜んで、笑い顔を見せてくれれば、いくらでも金を出すといって、さっそく娘をそこへ呼びました。

しとやかに、娘は、そこに入ってきました。