Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かさねものがたり

累物語

田中 貢太郎

Lesen Sie 累物語 (かさねものがたり) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.407 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

その時名主の庄右衛門は、二三人の同役を伴れて家へ来てお菊に云った。

「お前の怨みは、与右衛門にあるではないか、なぜお菊を苦しめる」

するとお菊は起きなおって云った。

「それは仰せのとおりでございますが、与右衛門にとりついて、すぐ責め殺したのでは、懲らしめになりません、こうしてお菊を悩ますのも、与右衛門に苦痛を見せるためであります」

とても宥めたくらいでは累の怨霊は退かないと云うので、祈祷者を呼んで来て仁王法華心経を読ました。お菊はそれを遮った。

「そんなお経を幾万遍読んでも駄目じゃ、わしの地獄の業数を救うてくれるなら、念仏を唱えてくれ」

名主はそこで法蔵寺の住職を呼んで、二十六日の夜念仏を興行さしたところで、累の怨霊が退散してお菊は元の体になった。しかし、累の怨霊はその後も二度ばかり来てお菊を悩ましたので、弘経寺の祐天上人が教化して成仏得脱さしたのであった。