Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

「おサイダでも持って参りましょうか。―――」

「はあ、あの、………」

と、幸子は姉の顔を見ながら、

「どないする、姉ちゃん、………」

「サイダでもよろしいなあ、お昼やさかいに、………」

「ビールぐらいええやないの」

「幸子ちゃんが半分手伝うてくれたら、………」

幸子はこの姉が、自分たち四人の姉妹のうちでは一番行ける口であるのを知っていた。姉のは本当に好きなのであって、しみじみ飲みたいと思う時があるらしく、嗜好は日本酒が第一であったが、ビールもなかなか嫌いではなかった。

「姉ちゃんこの頃は、お酒もゆっくり飲んでられへんやろなあ」

「そうでもないで。毎晩兄さんのお相手で、少しぐらいは飲んでまっせ。それに時々お客さんがあるさかいに、―――」

「お客さんて、どんな人?」

「麻布の兄さんが来やはったら、きっとお酒やねんわ。あんなむさくろしい家で、子供が騒いでる中で飲むのんもおいしい云やはって、―――」

「姉ちゃんが大変やないの」

「そんでも、子供等と一緒のもんで、お酒当てごうとくだけやさかい、ちょっとも手エは懸れへんねん。―――お数のことやったら、あたしが一々云わんかて、お久どんがようするよってにな」