Japanische Klassiker mit Furigana
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みどりのめ
緑の芽
佐左木 俊郎
Lesen Sie 緑の芽 (みどりのめ) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.815 Zeichen · 10 Bildschirme
彼女は、もう、試験を受けずに、手不足な我が家のために一生懸命に働くと言いたかったのだ。
「俺は、汝を百姓にしたぐねえ。汝も難儀だげっと、そいつばり勉強してる人達と一緒に試験を受げるなんて……まあ明日からは、山さ書物を持って来て勉強しろ。父が汝あ分まで伐っから……」
松三はこう言いながら、自分の美しかった若い妻が、菊枝の母親が、いかに惨めな半生を送ったかを、農村の女達がいかに虐げられるかを思った。
太陽はだいぶ西に傾いて、淡い陽脚を斜めに投げだしていた。緑の新芽は思い思いの希望を抱き、榾火はとっぷりと白い灰の中に埋もれていた。
――大正十五年(一九二六年)『文藝市場』四月号――