Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びしょうねん

美少年

岡本 かの子

Lesen Sie 美少年 (びしょうねん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.417 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

第一義兄妹なんて、下品きわまる。それと血の縁を結ぶという話を聞くとなぜかわたしは少年の身体の酒毒の斑点が思い出されて身慄いが出た。わたしは当座の答えに

「お祖母さんに訊いて、もしいいといったら」

と答えた。

それはその場逃れの答えには違いなかったが、事実わたしはお祖母さん子であった。分別や感情は相当にませたものを持ちながら、一身上のことにかけてはすべてお祖母さんが権を預って采配を振っていた。お祖母さんの厳しい躾と法外な甘やかしとの妙な入組みの庇護の下にはじめて気儘に敏く振舞える生立ちをして来た少女でわたしはあった。

「お祖母さんに訊いて※(感嘆符疑問符、1-8-78)」と少年は鸚鵡返しに反問した。わたしは黙っている。「お祖母さんに訊いてか!」と少年はもう一度繰返した。今度はそういってその言葉の含む意義を噛み味ってるようだった。

切ない数分間が沈黙の中に過ぎる。少年は次にどう出て来るか、このときくらいわたしが少年に対して真実に怖しさを感じたことはない。わたしは病む眼を押えて慄えを続けていた。

「へん」

少年は力無げにくたりと上体を投げほごした。

「判った。