Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょうねん
美少年
岡本 かの子
Lesen Sie 美少年 (びしょうねん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.417 Zeichen · 27 Bildschirme
いいよいいよ。心配しなくてもいいよ」
そして深い溜息をついた。
「君はいいとこの子だ。僕なんかに係わらない方がいい」
少年は優しくいって、そしてわたしの背中を撫でさえした。
わたしは危うく「いいえ、そうじゃないのよ」といおうとしかけたが、堪えた。熱いものが胸にこみ上げる。
やがて少年はすっくと立上った。両袂を両手できつくうしろへ叩き払うと、せせら笑いを混ぜていった。
「もう、おめえにはなんにも頼まねえよ。勝手にしやがれだ。ようし、こうなったら、おいらもどこまでも美少年の時春で押し通して見せるから。淋しくったって仕方がねえ。それがおいらの生れ付きの運だ」
それはわたしに対する捨セリフのようでもあり、また自分で自分にいい聞かす諦めのようにも聞えた。
少年はわざとのびをし、作り欠伸に紛らかして
「じゃ、とく子、あばよ」
といった。
それでも少年はわたしを縁日筋を距けて病院まで送り届けて呉れた。わたしは少年に送り届けられる無言の道中のうち何度か「時春さん堪忍してね」といい度かったが、ついに口に出し得なかった。わたしが病室へ帰ってしくしく泣き出すのをみてお祖母さんは